標高500m の山あいで自然と共存しながらガーデニングを楽しんでいます。
この土地の風土に合った草花をあれやこれやと模索しながら、手間が掛からない庭づくりを目指す、究極の手抜きガーデナーです。
美しくて、丈夫で、また来年も約束してくれる、そんな都合のいい草花はないかと探しているうちに、ドンドンと雑草がはびこってきます。
そんなことを思い悩んでいる時に、ぴったりと要望に答えてくれる「秀逸」としか言いようのない植物に、出会うことができました。
学名:Orlaya grandiflora ‘White Lace’
オルレア グランデフロラ
略して「オルラヤ」! オルレアとも呼びます。
庭づくりにオルラヤ ‘ホワイトレース’をおすすめする12の理由
一番最初にオルラヤの花を見た瞬間、一目惚れ!
小さな一本の苗を育てると、立派に育ったその姿に、二度惚れ!
翌年、こぼれ種であちらこちらに純白の花が咲きました。
何も手間ひま掛けていなかったので、驚きでした。
ヨーロッパ原産の植物が、いとも簡単に日本の風土に根付いてくれ、オルラヤは私の庭になくてはならないものとなりました。
理由1:次から次へと咲くエレガントな純白の花
白く清楚な花は、丸く編み込んだレース編みのような形をしています。
次から次へとたくさんの花を上げ、春から真夏近くまで 長い間、 咲き続けます。
60cmぐらいの草丈になり、1本の株の姿は、まるでブーケを手にしているかのよう〜
群れになって咲かせれば、白銀の海原です。
理由2:邪魔にならない細い葉
切れ込んだ若草色の葉は明るく、白い花をさらに引き立てます。
青紫のサルビア・ネモローサ‘カラドンナ’ とのコラボも、シックですね。
葉は優しく広がり、邪魔にならずほどよく 地面を隠して、いい仕事をしてくれます。
理由3:雑草対策に大活躍!広い敷地をカバーする
何と言ってもこれが一番嬉しい!
手間が掛からない庭づくりを目指していますから、オルラヤはとても有り難い存在です。
理由4:勝手に発芽、こぼれ種で殖える
種は、梅雨が明けてからそのまま乾燥させ、色が茶色くなったら採種して紙の袋などに入れて秋まで保管。
一株に多数の種が付いていますが、3〜4個ほど大きく立派な房の種があるので、それを選ぶと良いです。
種を取らずにおけば自然にこぼれて芽が出てくるので、冬までにしっかりとした苗に育てておきましょう。
花壇にそのまま置くのが気になるのなら、株は簡単に抜けるので軒下などに逆さまに吊るして保管します。
イガイガの種は触ると、やはり痛いです^^
9〜10月にパラパラと蒔けばいいだけ!寒い地方は早めに蒔き苗を大きくして冬越しを〜
理由5:耐寒性があり、氷点下でも越冬します!
耐寒性が強く越冬するので、ペッタンコになっていても、そのまま春を待ちましょう〜
(この地方はマイナス10℃ぐらいになり、土が凍りますが、越冬します)
切れ込みが深くあり、人参のような葉っぱなので、すぐに他の雑草との区別が出来ます。
翌年になって寒さが緩み暖かくなってくると、オルラヤの苗はどんどんと成長してきて、さまざまな春のお花と見事にコラボします♪
理由6:水やりいらない!ほったらかし!
地植えにしておけば、冬から春先の乾燥期も 水やりの心配はいらなくて、ほっておくだけ。
鉢植えの場合の水やりは、少し注意をして下さい。
鉢植えが苦手なので経験乏しく、独自のデーターがありません。
理由7:土質選ばず、肥料いらない、ノーコスト
有機質に富んだ土質でなくても華麗に咲いてくれるオルラヤは、我が家の強い味方!!
理由8:害虫が付かない!来るのは日本ミツバチ
この庭では、花にも葉っぱにも、オルラヤを食する虫を見たことがありません。
切り花にしようと花を摘んでも、花や葉っぱに付くような虫は見かけませんが、花の最盛期になると日本ミツバチが花粉玉を両脇に抱えて花から花へ飛び回っています。
理由9:半日陰でも OK!
庭の北側の花壇にこぼれ種で出てきたオルラヤは、半日陰でも美しく力強く咲いています。
花壇の東となりに植わってあるモミジが年々大きくなり、朝日が当たらなくなっていますが、綺麗に咲いています。
理由10:様ざまな花と共演します♪
大好きな色、コーラルピンクのつるバラ「ラビィーニア」とコラボ。
去年、手入れをしてあげず雑草の中に埋もれてしまい、もうダメだ!と諦めていたバラですが、場所を変えたら可愛い姿でふたたび甦ってくれました。ゴメンね ;;
オルラヤはこのバラ「ラビィーニア」を傍でそっと囲み、励ましていたのでしょうか・・
雑草対策に植えてあるラムズイヤーのシルバーともベストマッチング
石を敷いた北側の庭は、ホワイトガーデンを計画中!
奥から〜桜の根元に白のアスチルベ
その手前〜一輪咲き出したバラ「アンナプルナ」純白の花は、素晴らしい香り
次の花が〜オルラヤ
一番手前に〜オルラヤの足元にびっしりと咲いているギンパイソウ
これほどまでに他の花と共演する植物はあるでしょうか?
オルラヤは、主役になったり脇役になったり、素晴らしい!の一言です!
理由11:切り花としても大活躍
花束にする時の、かすみ草のような使い方ができます。
オルラヤの茎は、細くて長く、そしてしかりとしています。
水切りをすればきっちりと水が上がり、 切り花としても主役&脇役になるのです。
こんなにおしゃれな花を咲かせて、簡単 に翌年の約束をしてくれるオルラヤは、日本でももっと多くのガーデナーたちに愛されること、間違いないでしょう〜
理由12:オルラヤは、友だちが大好きな花^^
庭づくりをするのに、オルラヤを選んだ理由を色々とあげてきましたが、最後の理由も聞いて下さい。
庭作業をしていると、いつも遊びに来る友だちがいます。
この子!
春風にそよぐオルラヤが大好きだそうです♪
2年前から友だちになったヤマガラと言う野鳥のヤマちゃんです。
ヤマちゃんは1カ月ほど前に今年1回目の子育てをして、5羽のヒナの巣立ちをしました。
そして今また、2回目の子育てをしているイクメンパパです。
最近は夕方になると、庭で遊ぼう〜と、呼び出されます^^♪