野鳥

ヤマガラの子育て〜雛のエサは日替りメニュー!

庭の北側のサクラの木に掛けた巣箱では、ヤマガラのヤマちゃんカップルのがかえって、せっせとエサを運び子育てをしています。
暖かな春の日差しで、気温がぐんぐん上がり、山も庭もあたり一面「緑」の世界となりました。

母鳥のお腹は丸裸!?

雛がかえってから数日の間、母鳥はあまり巣箱の出入りをする様子がありません。
卵からかえったばかりの雛は丸裸の状態です。
母鳥はまだ産毛が生えていない雛をお腹に抱えて、体温が下がらないよう温めているのです。

実はこの時期、お母さんのお腹も、羽毛が生えていません!
はい、お母さんのお腹部分も、丸裸なのです^^

どういう事かと言うと、母鳥は卵を産む時期になると、胸からお腹にかけて羽毛を抜い(抜け)ていきます。
抱卵班といって、卵に直接体温を伝えるために皮膚をむき出しにして温めるためです。

卵が孵ってからも、赤ちゃんの丸裸の皮膚と、お母さんの毛の生えていないお腹の皮膚が密着され、より体温が伝わり温められるのです。
こうして雛に産毛が生えてくるまで、母と子はひとつになって数日間を過ごします。

遠い昔の幼いころ、母親の布団の中がいくつになっても恋しかった事を思い出してしまいました>.<;

ヤマちゃんは合理的、且つ頼もしい

そこで今度は、父親のヤマちゃんの出番です!
巣箱の中でヒナを温めていて移動できない母鳥のために、食べ物を運んできました。
雛に産毛が生えて、早くご飯を食べるようになるまで、成長を待ちます。

雛たちは日に日に大きくなっていきました。

ヤマちゃんのくちばしには青虫が5〜6匹、
まるで串刺しにしたように束ねられていて、
かなりのボリュームになったエサは巣箱の中に持ち込まれました。

さすがヤマちゃん、賢いですね!
一度に複数のヒナたちにエサがいき渡るよう、効率化を図っています。

 

ヤマちゃんはエサを運んでくる時、ある一定の行動をします。
巣箱のすぐ前に張り出しているサクラの枝に一旦止まり、周りをキョロキョロ見まわして大きな声で鳴きます。

縄張り内に侵入者がいないかをチェックし、「ここは、俺のテリトリーだぞー!」と主張!
そしてこの時期はまだ巣内にいる事が多いメスにも「ご飯を持ってきたよ、ちゃんと見張っているから大丈夫だよー」と合図を送り安心させるのです。

ヤマちゃんはこの時期はライバルの追い出し、メスやヒナの見守り、エサの調達と忙しく、かなりの労働をこなしています。

 

子育ては番(つがい)の共同作業

孵化後、4〜5日ほどしてヒナの体に産毛が生えてくると、母鳥は抱く時間を減らし、今度は一心不乱になってエサを運び始めました

巣内では、いくつもの大きく開いた口の中に、エサはまたたく間に吸い込まれていきます。

アレ〜?、1羽のヒナが親鳥の顔に向かってお尻を突き出しました。
真っ白い風船がプーと膨らみました。
ヒナのうんちです。
親鳥はその風船を破れないよう、デリケートな力でくちばしにくわえて、巣の外に持ち出します。

抵抗力の低いヒナを細菌や寄生虫におかされないよう、巣の中は常に清潔にしておかなければなりません。
羽毛の生えたヒナたちの毛づくろいをしてあげたり、巣の隅々を掃除したりと、母鳥もまた休む事なく忙しいのです。

 

朝、昼、夕方〜ヤマちゃんカップルはそれぞれの役割を果たしながら、ひたすら巣箱にヒナのエサを運び続けます。

 

ヒナの食事は、日替りメニュー!

 

鳥の世界を知らずにいた私は「親鳥がヒナに運ぶエサは青虫」とばかり思い込んでいたのです。

でもよく見ていると、ヒナにかえって10日ほどたったころから、エサは黒い色をした物や茶色の物も運び込まれるようになりました。
クモや昆虫のさなぎや、柔らかそうな成虫です。

 

 

青虫だけじゃなかったのです。
ヒナの食事はクリーミーな青虫から、柔らか目の小さな昆虫に変わっていきました。

ちょうど、人間の離乳食のようです〜親鳥はちゃんと考えているんだねぇ^^

 

 

そして昆虫のサイズは徐々に大きくなり、ヒナの口に入るのかしらと思うようなぐらいのバッタまで運び込まれていました。

親鳥は、少しずつ成長していく子供たちに段階を経て食べ物を変え、巣立ちをする日のための準備をしているんですね!

大きくなるにつれてエサが変わっていく「 ヒナの食事は日替りメニュー」なのです。

運び入れる回数もさらに頻繁になってきました。

最後に・・

 

親鳥の愛は、深〜い!

ヤマガラの母鳥はお腹の羽毛を取り除き、肌をむき出しにして子を育て、オスはその母鳥を命がけで守りサポートをする!〜 番(つがい)の献身的な子育てぶりを知る事ができました。
そして、親鳥が運んでくるエサは、 ヒナの成長に合わせて変えているんだと言う事が分かりました。

・かえったばかりのヒナには、柔らかくて クリーミーな青虫

・少し成長してくると クモなどの柔らかくて小さな昆虫

・そして巣立ちが近くなってくると親鳥が食べるような バッタなどの大きな昆虫

こんな親の無償の愛を受けて、ヒナたちはもう直ぐ巣立ちを迎えます♪

 

秋のある日、採れたての栗をあげてみました^^
さて、栗はヤマガラの好物なのでしょうか?


 

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