毎日庭にやって来るヤマガラのヤマちゃんは、羽を持った仲の良い友達です。
夕方になると、最近よく手に乗って遊ぶのですが、どうしてなのかが、分かってきました。
昨日、この地方の梅雨入りが発表されたばかりなのに、今日は晴れ・・・
庭では、朝からヤマガラのカップルが、巣箱を出入りしています。
東側のサクラの木にかけた巣箱に、卵を温めていたヤマちゃんカップルのヒナがかえりました。
なんと、ヤマちゃんカップルは今年「2回目の子育て」なんです。
大きなコケを運び込んでから、20日ほど経っているので、もうそろそろヒナがかえってもいいのに〜と思っていたところでした。
子育て中は、大きな声を出して鳴くことはありません
ヤマちゃんは自分の指定席である東の窓のバラの枝に止まって、庭にやって来たことを知らせます。
いつもは、ニィーニィーと元気いっぱいの声で「ご飯ちょーだい!」って感じで鳴きますが、この時期は大きな声を出して鳴くことはありません。
子育て中、ヒナたちが敵の目に止まっては大変です。
決して声は出しません。
いつも、大いばりで鳴いているヤマちゃんも、この時期は別人のように静かにしています。
窓ガラスを「コンコン!」叩くのは、なぜなの?
どうしても何かを訴えたい時は、敵に知られないよう「仲間だけに合図する声」を使います。
私を呼ぶ時も、「スースー」のような「シーシー」のようなすごく高い声を出します。
この声はさえずりや地鳴きの声とは全く違う声で、透き通るような音です。
その声に気付かずにいると、バラの枝によじ登って、窓ガラスをくちばしでコンコン!と叩きます。
これ、ホントです!^^
子育て中なので、鳴き声では知らせずに、叩き音で知らせようとしているのです。
ヤマちゃんの賢さには何度、驚かされたことか!すごい学習能力を持っています。
それで、窓を叩いて呼ぶのでお腹が空いているのかと思い、好物のピーナッツをあげてみても、欲しそうにしません。
あさっての方を向いてしまいます。
それもそのはず、この時期は緑が茂り、山も庭も虫だらけ!
自然は今、野鳥の食べ物で溢れています。
なぜ窓を叩くのかというと、「庭に出ろ」と言っているのです。
これ、ホントです!^^
ヤマちゃんの指示に従い外に出ると、桜の木の上にリラックスした様子で止まっています。
最近、夕暮れの時間帯は何故かこんなパターンで外に呼び出されます。
ヤマちゃんは虫をいっぱい食べているので、この季節はひまわりの種やピーナッツにはさっぱり反応しません。
「ここへ来る?」と言って手を出すと、人差し指に止まってのんびりと揺られています。
私の人差し指は、止まり木扱いです。
また、木の枝と手をピョンピョンと飛び跳ね、行ったり来たりして遊びます。
エサを要求してはいないのです。
ただ、友達といっしょに遊びたいのです。
これ、ホントです!^^
・・・野鳥でしょうか??
バラが満開のころに巣立っていったヤマちゃんの最初の子供たちは、今、お山に住んでいますが、一人前になるまでにはもう少し手がかかるようです。
その子たちは、オスのヤマちゃんがエサを与えたり敵から守ったりして、面倒を見ています。
一方、メスのヨメちゃんは、今日東の巣箱でかえった2回目のヒナたちの面倒を必死で見ています。
そのヨメちゃんのご飯も、ヤマちゃんがせっせと運んであげています。
ヤマちゃんたちは手に乗るので、すぐ間近で見ることが出来ますが、
よく見ると、体は小ちゃくなり、顔はげっそりと痩せこけていました。
かなりの体力を使い、命がけで子育てをしているのです!
それに、換羽という羽の生え替わりが始まっているのか、羽毛が抜けた部分が所どころにあり毛並みが乱れ、冬場の美しい毛をしたヤマちゃんの姿とはかけ離れたものでした。
ヤマちゃんが手に乗って遊びたい本当の訳は
ついこの前1回目の巣立ちを済ませたばかりで、それから1週間もしないうちに2回目の巣作りをし、子育てが始まりました。
鳥のスケジュールはとてもハードで、もう見ているだけで疲れてしまいます >.<
そんなヤマちゃんが人間を庭に呼び出したり、手に乗って遊びたい訳は・・・
「子育てに追われ、ホッと一息ついて一日の疲れを癒し、のんびりしたいよ!〜友達ならわかってくれるだろう!」と言いたいんだ、、と分かりました。
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勝手に解釈している今日この頃です^^;
よく考えてみると、人間がいつもウロウロしているこの庭にはヘビは怖がって寄り付かないし、カラスやハヤブサも近づきにくい〜と言うことをヤマちゃんは知っているのでしょうね。
だから、お山の中にいる時よりも 友達がいるこの庭のほうが安心でき、リラックスタイムを過ごせる〜と思っているのでしょう!
・・・ヤマちゃん、どうなんですか?
明日も、また、遊ぼうね♪