人も鳥もこの季節を待っていました。
厳しかった長い冬が終わり、桜のつぼみが膨らみ始めてきました。
可愛いピンク色したヒメコブシもコヒガンザクラが早く咲かないかと待っています。
淡い色したコヒガンザクラと、透き通るようなピンクのヒメコブシとのコンビはとても素敵!
庭が一気に華やぎ、春めいて来ました。
庭には野鳥のための巣箱が2つ掛けてあります。
2つの巣箱は、家の東側と北側に植わってるサクラの木に掛けました。
山での暮らしをするようになってから6年が経ち、毎年、野鳥たちはこの巣箱を利用し巣作りしては、何十羽というヒナが巣立って行きました。
去年から、この庭をテリトリーにしている、ヤマガラのヤマちゃんです。
北側のサクラに掛けたこの巣箱をヨメちゃんが気に入ってくれるか〜調査中!
サクラの蕾がほんのり色付きはじめ、あと1週間もすると巣箱は「桜御殿」に変わります^^
ヤマちゃんは去年、この北側の「桜御殿」で8羽の元気なヒナたちを育て上げ巣立たせました。
この巣箱は早春からの争奪戦でヤマちゃんが勝ち取っているので、今年もまたヤマちゃんカップルがここで子育てをするのだろうと思います。
サクラがちらほら開き始めました。
ヤマちゃんは庭を留守にしています。
そこにシジュウカラがやってきました。
真っ黒の太くて立派なネクタイをしたオスのシジュウカラです。
シジュウカラを手に乗せ目の当たりに見たときは、余りにもその美しさに驚き、野鳥の世界に引き込まれていきました。
3年前まではシジュウカラも手に乗っていたのですが、今はヤマちゃんの勢力に押されてしまい、怖がって手に乗れません。
シジュウカラは、ちょっぴり気が小さいのです。
ヤマちゃんがもう直ぐ戻ってきそうだけど、ここでシジュウカラ君のんびりしていて大丈夫なのかなぁ〜
巣箱の近くにいる者は、ことごとく激しく追い払われるのです(怖!
東側のサクラに掛けた巣箱の方は、陽当たりが良いのか、だんだん「桜御殿」になってきました。
桜の時期になると、コタツに入って花見で一杯(激旨!
リビングの東の窓と北の窓は「桜窓」になります^^
去年も、ヤマちゃんは北の巣箱を Get しました。
巣作りを初め出した頃、もう一方の空いている東の巣箱にシジュウカラが入りたくて覗きに来ると、ダメ!!と言って追い払ってしまいました。
が、ヒナがかえると、もうシジュウカラをかまっているどころではありません。
8つの大きなお口が、青虫や蜘蛛など運ばれてくるのを待っているからです!
ヤマちゃんに追い払われることなくシジュウカラも無事、東の巣箱で子育てをすることが出来ました。
北にヤマガラ、東にシジュウカラと去年の庭は、野鳥の子育てラッシュとなりました。
ヤマちゃんは、東の「桜御殿」になりかけている巣箱を未練がましく見ています。
今、シジュウカラがしきりに下見に来ている巣箱です。
ヤマちゃんカップルは北側の巣箱での巣作りが決定していて、すでにヨメちゃんがコケを運び込み巣作りを始めています。
もしかして、この東側の巣箱の方が良かったかなぁ〜と後悔しているのでしょうか、、、ヨクバリ・・
それにしても背後に人間がいるのに、よほど何かを考えているのでしょうか。
何だかこの後ろ姿、こっけいですね♪
サクラの花密が大好物な鳥と言えばメジロですが、意外にも ヤマガラやシジュウカラも、じつはサクラの蜜が好きなのです。
メジロは、花弁の正面からくちばしを差し込み蜜を吸います。
サクラの蜜は花弁の奥深くにたまっているので、メジロは顔を花弁の中にしっかりと入れて、さらに細くて長いくちばしを使って甘い蜜を Get !
メジロは美味しい蜜をいただく代わりに、顔中に花粉を付けながらサクラの受粉を助けます。
一方、ヤマガラやシジュウカラは、くちばしが太くて短いので花弁の奥にある蜜に届きません。
花弁をくちばしでちぎり取って、あしゆびで器用に押さえ、雌しべ下部のふくらんだ場所に側面からくちばしを刺して花密を吸うのです。
食糧がなかった冬からお腹をすかせ、やっとありつけた春の美味しいごちそうです。
ヤマちゃんはもしかして、サクラにとっては「招かざる客」?
でも、、、サクラの木の上で、花蜜を吸う姿は愛らしく〜可愛すぎます!
これからしばらく庭は、河津桜を先頭に、陽光桜、小彼岸桜、染井吉野やしだれ桜と、37本のサクラが次々と咲き「春爛漫・喜びの季節」となっていきます。
コヒガンザクラが満開になり優しい春風が吹く晴れた日、久しぶりにチビちゃんが遊びに来ました。
去年生まれたヤマちゃんカップルのオスの子供です。
ちっちゃくておぼこかったチビちゃんは凛々しい姿になっていました。
尾っぽは長くなり、お父さんとそっくりのあしゆびは、たくましさを感じます。
去年の5月に生まれたチビは、約1年間、親鳥(ヤマちゃん&お母さん)に守られ、片時も離れず一緒に過ごしてきました。
庭に来る時も、お山に帰っていく時も、3羽はいつも一緒でした。
でも今は、繁殖期を迎えた親鳥から離され、チビは一人で行動しています。
そろそろ親離れをしなくてはいけない時がきたようです。
チビはあわてん坊で、2回も窓ガラスに当たり脳しんとうを起こしたりして、とても心配をした子でした。
帽子の上で無邪気に遊んでいたことを思い出すと、、、
もう、逢えなくなるなんて、、、
サクラのお花に包まれた北側の巣箱が、とうとう「桜御殿」になりました。
ヤマちゃん&ヨメちゃんの「桜御殿」です!
コケはずいぶん運ばれ、巣作りは順調に進んでいるようです。
これからヨメちゃんは毎日、卵を一つずつ産み、ヤマちゃんと力を合わせて子育てをしていきます。
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そして、もう一つの東の「桜御殿」には、シジュウカラカップルが巣作りできるよう〜祈っています♪