毎日庭にやって来るヤマガラ親子の紹介をします
お父さんヤマガラと、お母さんヤマガラと、その子供のチビちゃんの3羽が毎日庭にやってきます。
とても仲のいい野鳥の親子で、いつも必ず一緒にやって来ます♪
この3羽のヤマガラは、庭から4~50m ほど先にあるお山に住んでいて、寒くなってお山に食べ物が少なくなってくると、お腹を空かせて飛んでくるのです。
好物のひまわりの種がお目当てで、1日にやってくるのは5、6回。
東側の窓に誘引してあるバラの枝に止まって「ニィーニィー」と鳴いて、来たことを知らせます。
窓を開けて、ハイどうぞ〜と手の上にひまわりの種を乗せてあげると、それをくわえてすぐ横のモミジの木の上で食べ始めるのです。
この子たちは手乗りヤマガラなのです。
お父さんヤマガラとお母さんヤマガラの馴れ初め
まず、お父さんヤマガラのヤマちゃんの紹介です。
ヤマちゃんは野鳥で賑わうこの家の庭に遊びに来ていたうちの1羽です。
大きな声で元気よく鳴くヤマちゃんは、とても目立ちました。
氷点下の厳しい冬も終わる頃、彼女を連れて来るようになりました。
現在のお母さんヤマガラです。
ヤマちゃんは、冬の間この庭に一緒に来ていた他のヤマガラたちを皆んな追い払い、シジュウカラとは取っ組み合いの喧嘩をして、庭の巣箱を獲得したツワモノです。
お母さんヤマガラが、強くたくましいヤマちゃんを好きになるのに、時間は掛かりませんでした。
そしてサクラの花が満開になる頃、巣作りが始まりました。
チビちゃんが誕生しました
巣箱はこの家の庭の東側と北側にあるサクラの木の二ヶ所に付けられていて、ヤマちゃんカップルは東の巣箱に入りました。
もう一つある北側の巣箱の方に、シジュウカラも巣作りしたくてせっせと通っています。
しかしシジュウカラのカップルがどれだけ入ろうとしても、ヤマちゃんは許してくれません。
絡み合って地面に落ちながら争っても、ヤマちゃんの攻撃は止まずシジュウカラは諦めるほかはありませんでした。
ひとつ空いているんだから入ったていいじゃないの〜シジュウカラが可愛そうじゃない〜
と思っても、容赦はありません!
・・自然の掟は、キビシーい!>_<
5月晴れた日の朝、ヤマちゃんカップルが育てた8羽のヒナが元気よく巣立っていきました。
その中の1羽がチビちゃんです。
チビちゃんは8人兄妹なんですw
ヤマちゃん一家のヒナが巣立ってお山に去っていったあとは、庭はすっかり静かになってしまいました。
季節が移り、暑かった夏が終わろうとした頃です。
ヤマちゃんカップルがまた庭にやって来ました♪
相変わらずお母さんヤマガラは、ピッタリとヤマちゃんにくっついています。
それに今回は、もう1羽がくっついて来ています。
ちょっと一回り小ぶりなので、今年生まれたヤマガラだとすぐに分かりました。
ヤマちゃんカップルの子供のチビちゃんです。
毛並みがとても美しくツヤツヤして光っています!
小さくてぼっこいお顔です。可愛〜い^^♪
チビちゃんは親のする事をすべて真似て、まったく同じ行動をするのですが、あわてん坊なので時々お母さんに叱られています。
野鳥の世界にも序列と言うものが存在するのか!
注意深く見ていると、この親子3人組にはしっかりと確立された序列と言うものが存在していました。
子供と言えどもチビちゃんだって、その秩序は守らなければなりません。
例えば、食事の時の順番です。
ヤマちゃん
⇓
お母さん
⇓
チビちゃん
この食事の順番は特に気をつけなければいけないルールです。
ところがチビはお腹が空いているとあわててしまい、これを守れない時があります。
そんな時お母さんからお仕置きを受けていますが、あまり懲りている様子はありません。
3羽の特徴と個性
〚ヤマちゃん〛
・オス
・大きな声でよく鳴き、動きが機敏。
・興奮したり緊張した時、頭頂部の毛が立つ。
・足の真ん中の指が非常に長く、色は濃い灰褐色をしていて力強い。
・一番最初に行動し、頼もしい。
・繁殖期になると、命がけで戦う。
〚お母さん〛
・メス
・警戒心が強い。あまり鳴くことはない。
・動きが優しい。
・足の指は均等に自然な長さで、色は薄い灰色。
・オスの後にぴったりと続き、同じ行動をする。
・子育ての時期は、ワタでも置かれたようなフワァ〜と優しいタッチで手に乗る。
卵やヒナをこんなデリケートで優しい力加減で温めているんですね^^
〚チビちゃん〛
・オス(推測)
・親と比べると一回り小さく、毛並みが美しくてみずみずしい。
・足の指がヤマちゃん(お父さんヤマガラ)の足の指にそっくり。
・かすれた変な声だけど、一生懸命に鳴いている。
・両親の後に続いて真似をする。
・やんちゃで、あわてん坊、警戒心が薄い。
ヤマガラ親子は秩序を守り、厳しい自然を一生懸命に生きています!
以前、庭にエサ台を置いて野鳥を眺めていた時は、可愛い小鳥ちゃん〜と思うだけの存在でした。
でも、人懐っこいヤマガラを手に乗せて触れ合ってみると、驚くような個性と豊かな感情を持っていることを知りました。
そして、まるでペットになって家族が増えたような嬉しい気持ちになりました♪